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ゆとりと呼ばれて~ゆとり世代によるゆとり世代のための連載 その2~

update:
2016 02/22
カテゴリ:
新人の特徴

「3歩進んで2歩下がる?! リクルート新人Sのどたばたダイアリーvol.3」
ゆとりと呼ばれて~ゆとり世代によるゆとり世代のための連載 その2~
ゆとり_S
こんにちは。リクルートキャリアの新人Sです。
気まぐれな気温の乱高下に、徐々に春の気配を感じる今日この頃、
前回に続き「ゆとり世代によるゆとり世代のための連載」をお送りします。

前回、「ゆとり世代の新人は、自分たちのことをどう思っているのか」というテーマで書きましたが、読者から「自分たちがゆとり世代であるという自覚がそんなになかった。」「見方を変えると異なる事実が見える気がする。」「仕事が高度になっている、と一般的に言われるけれど、具体的に何が難しくなっていて、何を期待されているのか振り返って考える機会になった。」と感想をいただきました。
 
さて、今回は「『ゆとり人材』を職場でどう育てていくか」というテーマを取り上げたいと思います。


まずは、『ゆとり人材』について、どのようなことが言われているかをまとめました。
<ゆとり世代の特徴>
・言われたことしかやらない
・創造性や主体性がない
・失敗を極端に恐れ、挑戦を避ける
・向上心がない
・すぐ落ち込む、すねる、めげる

これらは弱みに焦点を当てた書き方になっていますが、ここに関わり方のヒントが隠されています。
ゆとり世代の特徴を、「仮定:仮定の上で強みになるところはどこか」という観点で読み直してみましょう。
 
<ゆとり世代の特徴を仮定をもって読み直す>
・言われたことしかやらない
 →きちんとやることが定まれば:高い処理能力で効率的に仕事をこなすことができる
・創造性や主体性がない
 →仕事の意義や意味を丁寧に伝えれば:目的を意識して前向きに取り組むことができる
・失敗を極端に恐れ、挑戦を避ける
 →失敗しても大丈夫だと伝えれば:小さな成功体験を積み重ね、自信を持つことができる
・向上心がない
 →粒の小さい目標を一緒に掲げれば:目の前の仕事に向かって全力を尽くすことができる
・すぐ落ち込む、すねる、めげる
 →指摘の意図や背景をきちんと伝えれば:素直に聞いて、自らの主張と擦り合せることができる
 
これらをまとめると、ゆとり世代とのコミュニケーションの鍵は、3つあることが分かります。
【コミュニケーションの3つの鍵】
・「意義」のある仕事
・「小さな目標」の達成
・「成功体験」の蓄積

 
 

こんなサポートで成長を促しましょう

先輩社員が自らの仕事の意義を丁寧に話し、すぐに挑戦できるような具体的で
小さな目標を一緒に決めます。その目標が達成されたら、成功体験として褒めてあげましょう。
何ができるようになったのかをその都度振り返り言語化することで、
「自分の意見や取り組み、努力で仕事や職場環境は確実により良くなる」という感覚を
身につけさせることが成長の近道となります。

貢献の芽が一度育つと、自然に「もっと!」と次のステップへと力強く進んでくれるはずです。
 
とは言え、「仕事の意義なんて人に聞かされるばかりでは、分からない。」、
「腹をくくって本気で働いてみないと掴めないものだ。」ということは重々理解しています。
ゆとり世代も目標を本当は自分で決められるはずなんです。
その証拠に、受験勉強だって、部活動でだって、目標を持ってやってきたはずなのです。
 
 

やる気のない新人のほんとうの姿

新人は今まで正解だと教えられてきた「自分らしさ」にがんじがらめになっています。
「甘い!いつまでも学生気分で、そんなものは自分らしさでもなんでもない!」と
言いたい気持ちをぐっと抑え一度、新人の言い分に耳を傾けて欲しいのです。
どこかでほんの些細な事実が飲み込めなかったり、良かれと思ってやったことが裏目に出て怒られたり、
そんな日々の葛藤を振り返る時間すらもなく途方に暮れ、もう変われないと諦めている。
それが「やる気のない新人」のほんとうの姿なのかもしれません。

これからの社会・企業を作り、担っていくのはゆとり世代である私たちです。
私たちは、「ゆとり教育」のおかげで、個人のより良い働き方や個人と企業との関係性に敏感です。
それを強みに、社会を変える提言を生み出していく可能性があります。

もちろん組織に貢献してこそですが、貪欲に「自分らしさ」に向き合う姿勢を
どこかで捨てないでいてもいいではありませんか。
 
「ゆとり」という言葉、少し違って見えてきましたか?

職場で「ゆとり世代ってなんだろうね」と、気軽に先輩と話すきっかけにして頂けると嬉しく思います。
まずは素直に丁寧に言葉にのせて気持ちを伝えてみること、そこから一緒に取り組んでいきましょう。