新人・若手の定着と成長を考える人事のためのブログ

ReCoBook(レコブック)公式Blog

新任課長の新人受け入れ奮闘記 Vo3. - 時間がないです・・・-

update:
2015 08/31
カテゴリ:
新人フォロー

funny businessman with wall clock

8月も終わり、季節は秋に差しかかりますが、今年は暑い日が多かったですね!
新人ももうすぐ入社半年。職場にもだいぶ慣れ、任される仕事の量も増えている時期ではないでしょうか。
また、仕事の「量」だけでなく、タスクではなく、ある程度まとまった仕事を任されるなど
「質」の面での仕事の変化もあるかもしれません。

 

<最近の新人の声>

「入社当初は外国語のように聞こえていた社内用語や専門用語も、その意味が分かるようになり、
自らもそれらの言葉を使い仕事を進められるようになってきた。」

「先輩のサポートが必要とはいえ、自分もメンバーとして主体的に関われる仕事が少しずつ増えてきた。」
そんな手応えを感じる場面を経験しながら、仕事の面白さを味わい始めているかもしれません。

 

一方で、プレッシャーも増してくる時期でもあります。
出来そう!と思って取りかかってみたら、思ったよりも数倍の時間がかかって…
なんてこともきっとあるのではないでしょうか。

私の部署の新人達もミッションを複数担い、日々忙しく、
時に遅くまで残っている姿も見られるようになりました。

 

● とある日、夜遅くまでパソコンに向かう新人

 

「どうしたの?」と声をかけると、若干の悲壮感を顔に漂わせながら、とある資料を作っています。

 

私(上司)「これいつまでに仕上げないといけないの?」

新人  「明日午前中のミーティングに必要なので今日中です・・・」

 

私(上司) 「資料の内容は決まっているの?」

新人「はい。事前に何について書くか打ち合わせはしました」

 

私 (上司)「資料のできあがりのイメージはできてる?」

新人「いえ・・・、いや。うーん、はい・・・。」

私(上司) (できてないな・・・こりゃ)

 

その日はなんとか乗り切ることができましたが、
後日面談をする機会に、「最近忙しい」という話題になりました。
何に時間がかかっているのかを聞くと、本人も「よくわからない」との事。

 

個別に聞き出していくと、

・任された資料をミスなく作りこむのに時間がかかる

・新しい仕事を任されることが増え、一つ一つが試行錯誤で進めていて時間がかかる

・会議の調整を任されたが、関係者が多くスケジュールの折り合いをつけるのに時間がかかる

・必要な情報を探すのに時間がかかる

 

皆さんの職場にいる新人にも当てはまるものがあるのではないでしょうか。
根底には、「一つ一つの仕事に真面目に向き合い、任された仕事をちゃんと完遂したい!」という前向きな気持ちがあります。ただ、“どう進めるといいか”見立てがつかない…

そりゃそうですよね。

完全な定型業務以外で、全く同じ内容・条件の仕事が振ってくることは少ないです。
ですが、似たような仕事の経験が過去にあれば、たとえ初めての仕事でも対応することができます。
でも新人は、絶対的な経験量が少ないので、見立てる材料がそもそもないわけです。
私自身も、異動後「少しは段取りよく進められるようになったな」と思えるようになるには、
相当時間がかかりました。

 

● 時間をかけてしまうのはなぜなのか?

 

忙しさに振り回される日がずっと続くと本人はしんどくなりますし、
心身ともにコンディションが悪くなるので、当然仕事のパフォーマンスも落ちます。

新人の様子を見ていると、

・分からない時に、気軽に先輩に聞いてみる

・仕上げる“前”に確認する

これらのことに躊躇しているので、余計に時間がかかってしまっているように感じます。

真面目な新人であればあるほど、「頼まれたことには何としても完成度高く応えたい」という思いから、
途中での相談や確認が疎かになりがちではないでしょうか。

非の打ちどころがない資料を仕上げることが目的になってしまい、
もともとの依頼内容や期待とはずれた内容になっていたり、肝心の部分がスカスカだったり。
一生懸命取り組んだその努力が、成果や相手の期待につながらず、とってももったいないです。

資格試験や論文であれば、ギリギリまで自分で努力をした結果が合格や得点につながりますが、
仕事ではそうとは限りません。周りと協力し、互いの仕事を積み上げながら徐々に成果につなげていく、その途中の寄り戻しや修正はむしろ望ましいくらいです。
途中で質問をしたからといって、ルール違反でも減点になるものでもない。
人に聞くことも別に回数に限度があるわけでもなく。

 

社会人にとっては暗黙の常識かもしれませんが、学生から社会に入ったばかりの
新人にとってはちょっとしたパラダイムシフトかもしれません。
こちらからの一声で新人達の生産性も上がる場面もありますので、是非サポートをしていきたいと思います。

 

ただ、そんな時間に追われる新人達を、横で見ている私自身も仕事が終わらず席にいるわけで・・・
まずは私が行動で示していかないといけないですね。