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新人は失敗しながら成長する ~失敗体験を学びに変える秘訣~

update:
2015 08/17
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新人が入社してもうすぐ半年。本格的に仕事を任されることも増えてくる時期ではないでしょうか?

仕事をいち早く覚え、成果を出せるようになるためには、トライ&エラーを繰り返して学んでいくこと。

「失敗すること」も新人にとっては多くの学びを得られる貴重な経験になります。

けれども、失敗は諸刃の剣。失敗をした新人は「自分はこの仕事に向いていないんだ」「自分には能力がないんだと安易に思い込んでしまったり、失敗により周囲の信頼を失ってしまうことを恐れて、次の行動に二の足を踏んだりということが起こります。

今回は、「新人の失敗を学びにつなげるポイント」をご紹介します。


 


● 成功体験と失敗体験

「成功体験から学ぶこと」と「失敗体験から学ぶこと」は何が違うのでしょうか。

成功体験は、自信さらに高い目標設定への意欲をもたらします。一方、失敗体験は人に「振り返りや内省のきっかけ」を与えます。失敗後には「なぜ失敗してしまったのか?その原因は何か?自分はどうすべきだったのか?」を考えることが多いはず。そして、その経験を元に、自分なりの学び・教訓を得て、次の行動を修正したり、今後のリスクを予測するようになったりします。これらはいずれも
自律的に仕事を進めていくうえで必要な力、つまりセルフマネジメント力の向上に繋がる
のです。

 

多くの学びをくれる失敗体験ですが、イマドキの若手は社会に出るまでの失敗経験が少なく、失敗からの学び方を知らない場合も多くあります。学校や家庭でも、本人が失敗して傷つくような場面を避けさせ、自分らしさを生かし、成功体験を積ませることを重要視する風潮があったことも一因です。

新人は社会に出て、初めて大きな失敗して、周囲に叱られて、どう対応してよいか分からず固まってしまっているのかもしれません。失敗体験から学び方も、上司・先輩に教えてもらいながら身に着けていく必要があるのです。

 


● 失敗体験から学ぶためのポイント

 

ポイント1 振り返ってすぐ行動

失敗から学ぶうえで最も重要なのは、振り返りです。これは、本人がやるべきことに対して「何をしたか」「何をしなかったか」を客観的捉え、「次はどうすればうまくいくか」の仮説を立てることです。個人の感情的な面はいったん横に置き、事実と行動に注目する姿勢が重要です。最初の頃は、上司や先輩が一緒に行うのも効果的です。

 

もうひとつ重要なのは、すぐに改善行動を実行してみることです。「次はどうすればいいか」を考えても、「次」が来なければ忘れてしまいます。行動してみた結果、さらなる改善が必要だと気づくこともありえます。振り返って次の行動を考え、試すまではセットと考えましょう。

 

ポイント2 行動のレパートリーを増やす

 

「うちの新人は粘り強さが足りなくて、うまくいかないとすぐにあきらめてしまう」という声を耳にすることがあります。

これは粘り強さの問題というより、実は「行動のレパートリーの問題」なこともあります。ひとつのやり方しか考えていないと、うまくいかなかった場合、次の行動がとれず、あきらめてしまうのです。行動を起こす時点で複数の選択肢があれば、次々に試し、成功する確率も上がります。また、成否を分ける要因の分析もしやすくなります。新人の場合、自分でいくつもの行動を考えることが難しい場合もあるので、上司や先輩が支援してあげることが効果的です。

 

ポイント3 大きな失敗の場合はタイミングを考慮する

失敗があった後、振り返って次の行動をとるサイクルは短いほうが一般的には効果的ですが、会社にとって大きな損失が出るなど、その失敗による影響が深刻な場合は、タイミングを考慮する必要があります。

失敗体験を振り返ることはエネルギーを要します。新人が失敗直後の強いショックを受けている時や心身が疲れた状態にあるときには避けた方がよいでしょう。そのような状態にあると、人は自己嫌悪や他責に陥りやすく、客観的に振り返ったり、前向きな改善策を考えたりすることが難しくなります。「少し落ち着いたら一緒に振り返ろう」と声をかけておくことで、本人も気持ちが楽になります。


● 失敗しながら、新人は成長する

成功するためには、そのプロセスでの失敗はつきものです。単なる失敗で終わらせてしまうのが、貴重な学びとするかは、本人次第。新人が失敗してしまったときこそ、「成長の機会」と捉えて、先輩・上司が見守って関わっていきたいですね!