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内定辞退する学生の心理 ~学生のホンネとは?~

update:
2015 08/11
カテゴリ:
採用

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2016新卒採用はスケジュールが大幅に変わり、内定辞退者が増えるのではないか、という不安の声を耳にいます。自社での採用を決め内々定を付与した学生に断られるのは採用担当としてはもっとも避けたい事態の1つ。では、内定を辞退する学生はいったいどんなことを考えているのでしょうか。今回は、内定辞退する学生のホンネを一部ご紹介します。


就職活動の概況

2015年7月1日時点での内定率は49.6%。今年の傾向として約65%の学生が入社を検討できる企業から内定をもらっているにも関わらず、約80%の学生が就職活動を続けていると報告されています。
(株式会社リクルートキャリア 就職みらい研究所「就職活動状況」より)

現状を踏まえると、夏以降も内定辞退をする学生の数は増える可能性が高いと予想されます。

20150701_内定者データ

 

■辞退する学生の心理

辞退をする学生もさまざまなことを考え、悩んで結論を出しています。

内定辞退の経験者に話を聞いてみました。

 

●Aさんの場合●

同業界2社に内定をもらい、どちらに入社するか悩んでいたAさん。社風や条件に差がなかったため、より「自分を評価してくれている会社」を選ぶことにしました。当初予定されていた面接回数よりも少ない回数でAさんに内定を出したX社の方を「自分を高く評価してくれた」と感じ、入社を決めました。

 

<教訓>

学生は、内定をもらっても本当にこの会社でやっていけるのか、本当に必要とされているのか?と不安でいっぱいです。企業側は当然のことのように「内定を出している=評価している」と思っていますが、学生には思いのほか伝わっていないこともあります。きちんと言葉で「何を評価しているのか」「どれほど自社に必要な人材なのか?」を伝えてあげることが大切です。

 

●Bさんの場合●

Bさんも2社内定をもらいました。どちらも事業内容に強く共感していたため、決めかねて、Y社の社員に相談してみました。Y社の先輩社員は、Bさんに自社に入社してほしい気持ちが強すぎたのか、ライバル社のZ社を否定する発言が目立ちました。BさんにとってはZ社も魅力的な会社だっただけに、否定するY社の社員を見て「この人と働きたくない」と思い、Y社を辞退することにしました。

 

<教訓>

今回のように2社とも魅力的で甲乙つけがたい場合、最終的には「実際に自分がその会社で働いているイメージがわくか」という感覚的なもので決める学生も多くいます。本人が「社会に出てやりたいこと」と「その会社で出来ること」が結び付くと、その会社で自分が働くイメージがわいてきます。

しかし、学生自身でその2つを繋げて考えることは難しく、企業側が一緒に整理してあげることが効果的です。その役割を担うのは必ず「人」のはず。アドバイスの内容以前に、一人の社会人の先輩として、学生に寄り添って一緒に考えていく姿勢自体が好印象になることもあります。

 

●Cさんの場合●

入社後にも資格をとるなど、仕事に活かせるスキルを磨いていきたいと考えたCさんは、「自由に時間が使える働き方がしたい」と人事に相談をしてみました。人事は「Cさんにピッタリの社員を紹介するよ」と言ってくれました。

後日紹介されたのは、「時間に余裕があるからオシャレや旅行を楽しんでいるよ!」と楽しそうに話をする社員。
「自分が求める働き方と違うかも…」と感じたCさんは、内定を辞退しました。

 

<教訓>

Cさんの「時間を自由に使いたい」という言葉の真意を採用担当がくみ取れていなかったために、良かれと思って行った社員紹介が逆効果を生んでしまいました。理想の働き方をしている社員との出会いは、学生の入社意志を高めるのには非常に効果的ですが、人選を間違うと逆効果になりかねません。学生の言葉の表面だけではなく、本人が考えていることをしっかりと聞いて、適当な社員をアサインする力が採用担当には求められています。

 

■ まとめ

学生にはよく「内定がゴールではない」と伝えていますが、この言葉は採用する企業側にも言えることです。内定を出したら終わりではなく、4月の入社式までは何が起こる誰にも分かりません。「何を気にしているのか?」「何で迷っているのか?」をしっかり把握し、学生とコミュニケーションをとり続けていくことが今年の採用活動では特に必要となっていきます。