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今年の新入社員は「消せるボールペン型」!受け入れの注意点は?

update:
2015 04/6
カテゴリ:
新人の特徴

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公益財団法人日本生産性本部から発表される「今年の新入社員の特徴」の平成27年度版が先般発表されました(http://activity.jpc-net.jp/detail/lrw/activity001438.html)。

今年の新人のタイプは「消せるボールペン型」だそうです。

その年の流行りと、その世代の特徴・新人の育て方を組み合わせた表現と内容で、新人を受け入れる側の人事や上司、育成担当者にとっては、うなずける部分も多いと思います。

発表内容を整理すると・・・

 

<消せるボールペンの特徴> <新人育成への示唆>
○書き直しが自在 ①    変化に対応できる柔軟性を活かす
●熱によって色が消える ②    即戦力化を急ぐ熱血指導は禁物
●酷使すればインクがすぐ切れる ③    無理をさせすぎると早期離職を招く

 

いつの時代も、企業人として第一歩を踏み出した新人は放っておいて育つわけではありません。その世代や一人ひとりの特徴を踏まえた指導・育成が求められます。毎年同じ十把一絡げの対応をしていては、せっかく入社した新人を早期離職においこんでしまいかねません。

 

今回は、平成27年度版今年の新入社員の特徴に掲げられている新人育成への3つの示唆になぞらえて、新人の育成のポイントを整理してみたいと思います。

 

 

■ ポイント1:変化に対応できる柔軟性を活かす

 

これは、平成27年入社の新人世代の強みを表現しているとともに、それぞれの「強み」に着眼し、良い面・プラスの特徴を活かしていくことの大切さを言っていると思います。

新人ですから、できないことだらけです。ですから、できないことを上げて、できないことを克服するようなアプローチになりがちです。このようなアプローチは大事だと思いますが、そればかりでは萎縮してしまう方向に導く可能性もあります。
一方で、強みやできていることに着目し、そこから成長を促すというアプローチは新人の成長したいという前向きな気持ちを更に引き出す可能性があります。特に、まだ貢献できる領域の少ない新人に自信を持たせ、最初の一歩を気持ちよく踏み出すうえでは大切な着眼点といえます。

 

 

■ ポイント2:即戦力化を急ぐ熱血指導は禁物

 

本ブログの「意外と体系化していない企業が多い「新人育成」~うまくいく考え方の基本~」の中でも触れましたが、新人の育成にはステップがあるということを踏まえる必要があります。

仕事・職場になじんでいく「導入期」を経て、仕事の基本的なことを修得する「基礎構築期」になります。そして、一人前として仕事を進められるようになり、ようやく戦力化していきます。戦力化へは一足飛びにはいきません。

いきなり“即戦力”と高い期待をかけ、ガンガン指導しても、ついていける人とそうでない人が二分化されます。確実に成長させるには、新人の成長ステップを具体化し、その成長段階にあわせた指導の仕方をしていくことが有効です。

 

 

■ポイント3:無理をさせすぎると早期離職を招く

 

「仕事ができるからどんどん任せる」「やる気があるから、重い目標を持たせる」「新人のうちは苦労を買ってもしろ、といって長時間労働を許容する」というのはよく見られる状況です。人は仕事によって育つ部分が大きいため、新人にたくさん仕事を任せ、経験させることで成長を促すということは間違いではありません。

ただし、入社間もない新人は、何もかも初めての経験である中、意欲的に取り組む一方で、心身ともに不安定で企業人としてリズムをつくれていない状況でもあります。新人のやる気や使い勝手の良さばかりに着目して無理させてしまっては、悪影響を及ぼす可能性も高いです。

新人の状態を多面的にとらえ、一人ひとりの状況をよく見てあげて、状態にあわせた働きかけを心がけましょう。

 

 

新入社員を迎えた4月。自社の新人育成のあり方を見直してみるのも遅くはありません。