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新入社員配属で最も気を付けるべき、「相性の悪い上司」

update:
2015 02/23
カテゴリ:
配属

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早期離職理由の1つに、職場の人間関係、とりわけ上司との相性が合わず、離職するケースがあります。

新人の配属を決めるにあたって、相性という曖昧な要素をどう扱うとよいでしょうか?大変難しい問題ですが、「上司との相性をどう見たら良い?」と相談される機会も増えてきています。私なりのオススメの方法をお伝えします。

 


 

■ まずは、注意すべき新人を見つける

配属においては、もちろんベストマッチを追求すべきですが、相性だけをとらえて「ベスト」というのはなかなか難しいと思います。

 

配属対象の全ての新人に対して、配属先の上司との相性を気にしなければならないかというと、実はそうでもないのです。相性を考えておく必要があるのは、“対人関係に不安があったり、ストレス耐性が十分でない”と思われる人です。

 

「相性を考えたい」と相談を頂いた人事の方に、「全員ですか?」と問うと、たいていは特定の名前が出てきます。多くの人事の方は、直感的に「この子は気にしなければならないな」と思う新人がいるようです。ただ、何をもって相性の良し悪しを判断するのかがわからないので、アドバイスが欲しいとご相談を頂くのです。

 

 

■ なんとか避けたい、上司と新人のNGペアとは

では、避けたい組み合わせをどのように考えると良いのでしょうか?やはり、配属対象者の性格や指向・価値観といった情報と、上司の性格やマネジメントのスタンスなどをみる必要があると思います。

 

例えば、「仕事はポンっと任せて、あとは自分で試行錯誤することに成長がある」ということを大事にしている上司に、「小さな仕事でも一つひとつ着実に積み上げて成長していきたい。いろいろ不安なので丁寧に教えて欲しい」と考えている新人を配属したらどうなるでしょう?企業人としての経験の無い新人においては、多様な上司に対処する術も持ちあわせていません。確実に戸惑うことになるでしょう。

 

1つオススメしたいのは、下図のように上司と新人の「仕事の任せ方(チャレンジングな仕事をポンっと任せるタイプか、1つ1つステップを踏ませて任せるタイプか)」と「コミュニケーションの取り方(ロジック重視派か、気持ち重視派か)」に注目することです。対極となる組み合わせは、相性は良いとはいえません。配属候補としては避けたほうがよいです。リクルートキャリアで行った「若年層の離職意向に影響を与える要因の探索的研究」(坂本・松本・内藤, 2012)でも、これらの相性が不一致である場合、若手の離職意向が高いという結果が得られています。

 

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■ 上司の情報を、日ごろからため込むのがオススメ

人事としては配属先になりうる上司の性格や育成力といった情報を蓄積したり、どのような組み合わせがうまくいき、またうまくいき難いのかといった経験を知見として残しておくことが有効でしょう。ExcelやWordにメモとして残し、人事部で引き継いでいくだけでも、うまくいく可能性が高まります。

 

離職が大変問題になったIT系の企業では、1ヶ月に1度、新人・上司・人事で三者面談をして、現状の確認をしていました。非常にパワーがかかるものの、これをやることで、人事は上司に関する情報を得ることができ、離職改善に役立ったとのことでした。

 

他にも、上司の性格を把握する材料として、弊社で採用選考時にご利用いただいている適性検査SPI3を上司に受検いただくなど、上司の情報を蓄積するために様々な工夫をしている企業様があります。

 

 

■ 新人が「前向きに働けるか」は、初期配属にかかっている

 

最初の配属、特に上司との相性は、後のキャリアに大きな影響を与えると言われています。先ほどもご紹介した「若年層の離職意向に影響を与える要因の探索的研究」(坂本・松本・内藤, 2012)でも、特に1,2年目において、相性と離職意向の関係が強いことがわかっており、初期配属の重要性が示されています。

 

なぜ相性が重要なのか?やはり、相性がよければ、コミュニケーションがスムーズになって職場になじみやすく、前向きに仕事ができるようになるスピードが早まるという効果があります。相性とはなかなかとらえにくいものではありますが、少なくとも、配属された本人が、上司とのコミュニケーションにストレスを感じない、職場に馴染んでいるという前向きな感覚を持てることが重要なのです。

 

 

■ まとめ

今回は新人配属における上司との相性についてお伝えしました。ポイントは下記2点です。

  • 対人関係やストレス耐性が気になる新人は、上司との相性を気にする必要がある
  • 日頃から、上司の情報を蓄積する事が、新人配属で効果的