ReCoBook(レコブック)利用企業の声

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「ReCoBookを通じて、離れていても 『新人美容師とメンターの関係』が手に取るようにわかる、安心感。」

[株式会社アトリエ・エム・エイチ]

株式会社アトリエ・エム・エイチ サロンディレクター 下田瑞木 様にReCoBook導入の背景、活用状況と効果についてお伺いしました。

【アトリエ・エム・エイチについて】
アトリエ・エム・エイチは、ヘアサロン「モッズ・ヘア」の運営を行っています。従業員数はエム・エイチ・グループ全体で157名、全国約12店舗(東京7、横浜3、京都2店舗)を経営しています。

【アトリエ・エム・エイチの新卒採用状況】
毎年新卒で約20名採用し、ヘアアーティストとして各店舗に配属しています。業界全体として離職が多いことが問題となっていますが、アトリエ・エム・エイチでは「辞めない人材を厳選採用する」という方針をとっています。少ない人数だからこそ、入社後の定着・育成に力を入れ、採用した人の親になる気持ち育てることを大事にしています。

※本ページの記述はすべて取材時点2015年4月に公表されている数字です。

ReCoBookの利用状況 ~店舗にいる新人・メンターと本部をつなぐ~

アトリエ・エム・エイチではReCoBookをどのような目的で利用されていますか?

目的は2つあります。1つ目は「メンター制度」を機能させるため。2つ目は、店舗(美容室)に配属され、本部にいる私たちとは普段ほとんど顔を合わせることのない新人の様子をわかるようにするためです。

ReCoBookの使い方を教えてください。

日誌機能とこころチェック機能を使っています。

ちなみに、日誌に書く内容は自由にしています。決めると業務的な文章になってしまい、本人の様子が見えにくいので、気づいたこと・感じたこ と・疑問を書いてね、と緩やかに指示をしています。そうすると、一人ひとりのキャラクターが出てくるので、読んでいてすごくおもしろいですね。

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「メンター制度」とは?

「メンター制度」では、具体的にどのようなことを行っているのですか?

新人1名に対して、先輩社員1名を育成担当にしています。月に1回、メンター全員と本部で「メンター会議」を開き、新人の様子について情報交換を行ってい ます。離職率を改善するために2年前からスタートし、実際に成果も出ています。離職率が下がり、年に1名しか辞めないという年もありました。

ReCoBookの導入背景 ~「問題ない」と聞いていた新人が、実は…~

そんな中、ReCoBookを導入しようと考えた背景を教えてください。

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メンター制度の成果は一定出ていたものの、年によって複数離職者が出ることもあり、改善の余地があると感じていました。また、正直、メンターが本当 にフォローできているのか、本部からはわからなかった。メンター会議であがってくる新人の情報の「濃さ」にばらつきがあったのです。よくあったのは「問題 ないです、楽しそうに働いています」という報告。しかしその新人が、その後退社してしまったり、欠勤が続いたり…。全く「問題ない」状態ではありませんで した。

この状況に手を打とうにも、店舗の状況が見えないため、結局どうしていいかわからず、メンターに任せっぱなしになっていました。

そんなとき紹介されたのが、ReCoBookです。各店舗の新人の状態を見ることができ、メンター制度をさらに改善するきっかけになるのではないか、と思い導入しました。

新人との実際のやりとり ~状態が改善した新人の事例~

具体的に状態が改善した新人とのやりとりをお見せいただけますか?

自分の意見を主張して人の意見をなかなか聞き入れないため、周囲との協働がうまくいっていない新人がいました。叱られた次の日は出社しないなどの行 動も見られ、離職意向も垣間見えていました。ReCoBook実施前にとったアンケートでは「店長の自身への理解度:0%」「メンターの自身への理解 度:5%」と回答し、心配な状態でした。

その新人が、ReCoBookには、頻繁に自分の考えを書いてきて、店長・メンターとのコミュニケーション頻度が高まったのです。

ReCoBook実施後のアンケートでは「店長の自身への理解度:50%」「メンターの自身への理解度:50%」と回答してくれました。面と向かったコミュニケーションは苦手でも、文章を通すことで少しは意思疎通ができるようになったのではないかと思います。

今もまだコミュニケーションがうまくいかない部分はありますが、ReCoBookが改善のきっかけになり、辞めずに働いてくれています。

▲その新人と、メンター・店長との実際のやりとり(ReCoBookの画面を抜粋)

▲その新人と、メンター・店長との実際のやりとり(ReCoBookの画面を抜粋)

 

ReCoBook導入により生まれた「アメとムチ」

全体的にReCoBookではどのようなやりとりが行われているのですか? 今までのコミュニケーションとの違いはありますか?

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先ほどの新人の例でもそうだったと思いますが、ReCoBook上では「褒める」「気づきを与える」コミュニケーションが中心です。

一方現場では、厳しいコミュニケーションが中心で、かなりキツい言い方で叱ることもあります。この厳しさはReCoBook利用前から変わっていません。変わったのは「怒って終わりではなくなった」ことでしょうか。

「怒って終わりではなくなった」とは具体的には?

現場から離れたReCoBookという場があることで、改めて怒った意図を伝えるなど、フォローすることができています。また、新人がその日の出来事をどのように捉えていたかをメンターが知ることもできており、双方の理解が深まっていると感じます。

新人からも、「業務でミスして怒られることはあっても、うまく出来て褒められることは少ない。でもReCoBookでは、真剣に褒めてもらえ た。自分の事をそんな風に思ってくれていたんだと、ReCoBookのコメントを見て知った。思わず泣いた。」という感想が寄せられています。

そのようにReCoBookを使ってフォローをすることは甘やかしだ、そこまでやる必要があるのか?という声もあるのですが…

そうなんですか?甘やかし、とは思わないですね。甘えた発言をしている新人がいたら、ReCoBook上でも厳しいコミュニケーションがとられていますし。

現場から離れると、店長やメンターも冷静になるので「怒った意図をちゃんと伝えたい」「新人が捉え違いをしていたら正したい」という想いがあるのではないでしょうか。「アメとムチ」でうまく使い分けられていますよ。

ReCoBookの効果

ReCoBook導入の効果を教えてください。

ReCoBookを導入してよかったのは、下記3点です。

  1. 透明度アップ。
    新人・メンター・サロンチーフ・本部の透明度がものすごくよくなりました。今までとは比べ物にならない。日誌でのやりとりを通じて、新人とメンターの関係性が良好かどうか、メンターが新人をちゃんとフォローしているかどうかが見えるので、安心できます。メンターのコメントから、メンターが真剣に新人のことを考えている様子もうかがえて、嬉しいですね。今までも、メンターと新人は同じ店舗にいるので会話はしていたはず。でも、ReCoBookがきっかけになって、確実にコミュニケーションの内容が変わってきていると感じます。
  2. 先手が打てる。
    今までは、辞める・欠勤する、などの行動が見えてから対策を練る必要がありました。今はこころチェックによって、新人が考えていることが先にわかるので、先手を打って対策を考えられます。自分たちが直さなければならないことは何か、本人に指導したほうがよいことは何かがわかるので、助かっています。ギリギリ・ヘトヘトなどフォローが必要な状態の新人がいた場合は、本部内で「結果見た?見てない?早く見て!」という会話がなされ、迅速な対応をするモードができていますね。
  3. 共通の視界を持てる。
    今まではメンター会議をしていても、材料がない中で漠然と話し合っていましたが、今はReCoBookの内容をもとに、新人にどう関わればいいかの議論ができていて、共通の視界を持てていると感じます。メンターがReCoBookを中心に協働チームのようになっていて、チームビルディングの1つのきっかけになっています。

「新人の定着・育成」において大事にしていること 

今までのお話から、新人育成・定着に大変力を入れられていると感じましたが、新人の定着や離職に関する考え方を教えてください。

少人数採用だからこそ、なおさら定着・育成に力をいれなければならないと考えています。

辞める理由は様々ですが、結局は「対人関係」だと思っています。辞めたいと思った時に相談できる相手がいるかどうか。自分も辞めようと思った ことが何回かありますが、そのとき先輩や家族に相談し、自分のために環境を変えてくれた先輩もいます。そのことによって、今働き続けることができていると 考えています。

今後も、ReCoBookやメンター制度を活用しながら、新人とメンター・店長・本部の関係性を良好にして、新人が定着し育っていく職場を作っていきたいと思っています。

先輩ユーザーからのアドバイス

最後に、ReCoBookの導入を検討している企業に向けて、「先輩ユーザーとしてのアドバイス」などあればお聞かせください。

ReCoBookを使うことが目的になってはいけない、ということでしょうか。ReCoBookはあくまでもツール・きっかけであり、ReCoBookを 使って、1年かけて新卒をどう育てたいか、というそもそもの目的が必要だと思います。うちだと「このブランドを好きになってもらう1年にしよう」としてい ます。その軸となる考え方さえあれば、ReCoBookをうまく活用できるのではないでしょうか。

(この記事は2015年5月時点のものです)